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2015年9月 2日 (水)

奄美1:マングローブ原生林

3年ぶりの更新。多く?の人に「近いうちに更新します」と言いながら,放置しちゃっていた。

さて,鹿児島出身の私,興味がありながらも離島に行ったことが一度もなかったのだが(沖縄は行ったことある),今年に入り,離島を訪問する機会を得た。人生初離島である。それも2度も。そして,予想に違わず,良い風景をたくさん見ることができた。そこで,これを契機にブログを再開しようと考えたのである。

なお,その2度とは,ゴールデンウィークに姉家族と母と甑島を訪れたものと,8月に知り合いの案内で奄美を訪れたものである。まずは記憶の定かなうちに,ということで奄美から。

今回の奄美訪問は強行軍で,滞在時間が24時間未満だったので,奄美のいい所をひたすら案内してもらうという感じだった。夕方の便で奄美に着いて,晩は名瀬で食事とお酒をいただき,翌日にあちこち見てまわって夕方の便で帰った。今回紹介するのは,2日目の午前中に訪れた住用町のマングローブ原生林である。

このマングローブ,干潮時には干潟が現れ,シオマネキのダンスなどが見られるとのことだが,満潮時に訪れて水面からマングローブを見ることにした。また,ガイドブックによると,ここではカヌー体験が基本のようだが,ガイド付きの遊覧船に乗ることにした。

役勝川沿いの船着き場から遊覧船(数名しか乗れない)に乗船。雲は多いものの薄雲が多く,青空も見える。太陽は雲に隠れており,厳しい日差しを浴びずにすむし,眩しすぎることもない。船に乗るには絶好の日和だ。日頃の行いが功を奏したのである。善行は積むべきものである。

Kap01_amami_a1_201508             * 役勝川両岸に広がるマングローブ(2015年8月)

さて,川を下っていくと,メヒルギが花を咲かせていた。ガイドブックには見頃は6月とあるが,まだまだたくさん咲いていた。また,オヒルギの花も咲いていたが,こちらの見頃は8月でちょうど真っ盛り。たまたまどちらの花も楽しめる時期に訪れたようだ。やはり日頃の行いは大切だ。

Kap01_amami_a2_201508             * メヒルギの花(2015年8月)

Kap01_amami_a3_201508             * オヒルギの花(2015年8月)

この住用のマングローブがオヒルギの北限地と言われており,「国定公園特別保護区」に指定されている。一方,メヒルギの方は,鹿児島市喜入町に群落があるが,こちらは人為的に持ち込まれたものだという。

さて,船は住用川の支流?のマングローブ原生林の中に進んでいく。座っていても頭をぶつけそうになるくらい,場合によっては船の高さギリギリのところまで,木の枝が伸びてきている。木の枝にぶつからないよう注意しながら,なかなか目にすることのないマングローブの風景に息をのむ。なお,大雨が降ると,ハブが流れてくることがあるらしい。

Kap01_amami_a4_201508             * マングローブ原生林の中へ(2015年8月)

マングローブ原生林を進むと,木の葉などに加え,白い綿状のものが流れているのが見えた。

Kap01_amami_a5_201508             * 川を流れる白い綿状のもの(2015年8月)

なんであろう?と近くに流れてきたものを見てみると,それはサガリバナであった。

Kap01_amami_a6_201508             * 川面を流れるサガリバナ(2015年8月)

このサガリバナ,マングローブ近くの湿地に自生し,夜間に花が咲き,甘い芳香を放つとのことだが,前日の夜に名瀬で飲み歩いていた際に街中でも見かけた。

Kap01_amami_a7_201508             * 夜に咲き誇るサガリバナ(2015年8月)

サガリバナはきれいな花を咲かせることから,街中でも育てられているのであろう。ただ,この花は朝には散ってしまうとのこと。つまり,川面に浮かぶサガリバナは,夜に花を咲かせたものが朝になって散ってしまい,その散った花が流れてきていたのである。

マングローブ原生林の中は,川の流れが穏やかで波が立っていないことから,水面は鏡のように反射している。その上を白い綿状の瑞々しいサガリバナが上流のほうからゆっくりいくつも流れてくる。夜に咲いて一晩で散ってしまうという話もあわせて,なにやら幻想的だ。

ちなみに,太陽が高くなったあとのサガリバナ,陸の上で散ったものや落ちずに枝にとどまっていたものは,しなびているうえに茶色く変色していて,ちょっと可哀想な感じがした。

さて,船は川の本流に戻って船着き場に向かう。雲が多くて霞んでいたものの,それがかえって遠近感を増す効果をもたらしていた。加えて,この日は風もなく,本流の方も川面が鏡のように反射していた。遠くを見ていると,どこまでが水面でどこからが空かがわからなくなる。ゆらゆらと心地よい船の揺れと合わせ,空中に浮かんでいるかのような感覚に襲われた。

Kap01_amami_a8_201508             * 穏やかな役勝川の水面(2015年8月)

また,船から体を乗り出して川底を見てみると,そこそこな大きさの魚があっちにこっちにと泳ぎ回っている。話を聞くとリュウキュウアユとのこと。リュウキュウを冠しているが,沖縄本島では絶滅したため,世界でこのあたりにしか生息していないらしい。

住用川と役勝川の河口部に広がるこのマングローブ原生林,国内で2番目の規模を誇るものであり,マングローブの自然分布としては北限にあたるという。そして,多くの動植物が生息し,リュウキュウアユをはじめとして珍しいものが多いという。貴重な財産である。

今回は満潮時に船からマングローブをみたわけだが,干潮時にも見どころがたくさんあるようだ。また機会を見つけて,干潮時のマングローブも見てみたいと思う。

【参考にした資料など】Wikipedia,『かごしまよかとこ100選 「四季の旅」』(鹿児島県観光交流局観光課,2007年),『地球の歩き方JAPAN 奄美大島 喜界島 加計呂麻島 徳之島』(ダイヤモンド・ビッグ社,2015年)

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