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2012年9月10日 (月)

古座川町平井地区1:集落の様子

8月末,和歌山県南部の古座川町の平井を訪れた。めちゃくちゃ遠かった。これからしばらく,平井とその周辺を訪れた際の写真と土地の様子を紹介していきたい。


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古座川町は標高1,121mの大塔山に源を発する古座川の本支流沿いに狭小な耕地と集落が点在する形で町を形成している。町の96%を山林が占める典型的な山間地域で,過疎化・高齢化に悩まされている。

今回訪問した古座川町平井地区は,古座川の最上流部に位置し,古座川河口近くの町役場から車で50分かかる。戸数も100戸に及ばない山深い小さな集落だ。

この地には源氏の落人伝説があるという。山間の集落については平家の落人伝説を耳にする事が多いのだが,源氏というのは珍しい。

平井についた翌朝,少しの時間,集落を散歩した。前日から降り続いた雨が上がり,あたり一面に霧が立ち込めていた。集落の北の端にある若宮八幡神社にお参りし,そこから撮った風景が下の写真である。山間にわずかに広がる緩傾斜地に棚田や段々畑を整備して,その合間を縫うように走る道沿いに家が立ち並ぶ。雰囲気のある集落だ。

Wap01_kozagawa_hirai_a1_2012           * 若宮八幡神社からみる平井の集落(2012年8月)

写真左に見える2階建ての白い建物は廃校となった七川小学校平井分校である。あまり見て回ることができなかったが,耕作放棄地や廃屋もそれなりに存在しているようだ。

さて,神社をあとにして,集落の中心部と思われる場所に来た。

Wap01_kozagawa_hirai_a2_2012           * 集落の中心部にあるバス停(2012年8月)

写真のようにちょっとした広場になっており,錆びついたバス停と公衆電話があった。これだけ山深いと携帯電話がつながらない(会社によってはつながる)。携帯電話が広く普及した今にあっても,こうした山あいでは,公衆電話は重宝するものかもしれない。

また,バス停には時刻表らしきものが巻きつけてあるが,内容を確認するのを怠ってしまった。ネットで調べてみる限り,バスはスクールバスが数本あるだけで,それも好きな場所で乗り降りできるようなので,バス停もその機能を果たすことがあまりないのではないか。

あと,ゴミ捨て場の上にある看板は,平井の案内板。 「柚子の里 平井」,「若宮八幡神社社叢」,「広徳寺 水子供養」,「まぼろしの滝 10km」の字が見える。この前二者については,次の機会に触れるとしよう。なお,これらの案内は文字情報のみで地図形式になっていないが,位置関係は正しい。小さい集落なので,これでも用をなすであろう。

さて,集落の中心部であれば,交通の結節点以外の機能もあるはずだ。バス停の向かいには簡易郵便局が建っていた。

Wap01_kozagawa_hirai_a3_2012           * 平井簡易郵便局(2012年8月)

朝方早い時間しか見ていないため営業しているかどうかは不明だが,この近くには商店があった。そして,googleの地図で「古座川町平井」を検索すると,この簡易郵便局の住所が表示される。やはり,この辺りが平井のCBD(中心業務地区)なのだ。

こうした風景には,山あいの集落で進む過疎化の現状が垣間見られるわけだが,ここから何をどのように考えるかは難しい問題である,として思考停止するのが,良くも悪くも私の癖である。

初めて訪れる土地では,まず高い所に登って全体を俯瞰し,その土地の構図を把握したい,というのが地理屋さんの基本的な欲求の一つだと思うが,今回もそのような行動をとることになった。

ただ,集落の中心に出くわしたのは,宿舎がすぐそばにあっただけの話である。

私に地理的センスが備わっているのかどうかは不明だが,色々なものを見て,色々と想像を膨らませつつぶらぶら歩くことがそれなりに楽しいことは事実である。

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